【2月7日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)が友好県の長崎県に寄贈した釣り鐘「世界平和の鐘」が2日、同県長崎市の興福寺へ運ばれた。釣り鐘は隠元禅師東渡366周年と長崎県興福寺開創400周年を記念して鋳造されたもので、昨年11月12日、同省福清市から日本に向けて「出発」した。

  福建省と長崎県は、39年前に友好省県関係を結び、近年黄檗(おうばく)文化交流が盛んに行われた。福建省福清出身の明の臨済宗の高僧、隠元禅師は明末に長崎の興福寺逸然住持や唐人らの招請により日本に渡り、長崎の興福寺や崇福寺の住持をつとめ、その後、京都の宇治で萬福寺を開創し、日本仏教の一派、臨済宗黄檗派の開祖となった。隠元禅師と文化人らが日本に伝えた仏教理論、建築技術、彫刻、書と絵画、飲食・医薬、印刷、煎茶道、音楽などは日本で黄檗文化と呼ばれ、中日文化交流の重要なきずなとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News