【2月5日 AFP】台湾は5日、南米ガイアナに圧力をかけ、台湾が代表機関に相当する事務所を設置する合意を破棄させたとして中国政府を非難し、中国政府の「邪悪な本性」が浮き彫りになったと指摘した。

 ガイアナ外務省は、台湾側が事務所の設置を発表してから1日もたたないうちに、合意の破棄を発表。中国との外交関係を維持していくと述べた。

 台湾の外交部(外務省)は、「中国政府がまたしても国際舞台で台湾をいじめ、抑圧したことに対し、最大限抗議する」と発表した。「中国政府の言行不一致は、その邪悪な本性を浮き彫りにし、両岸(台中)の人々の隔たりをさらに大きくするだけだ」

 台湾総統府の張惇涵(Xavier Chang)報道官は、ガイアナの決定は「一方的」だと述べた。

 台湾は4日、ガイアナに設置した事務所を1月から暫定的に運用を開始したと発表。米国は「画期的な出来事」と評していた。

 しかし、ガイアナは同日、「従来通り『一つの中国原則』を支持しており、中華人民共和国との外交関係は損なわれていないことをはっきりさせておきたい」と発表した。

 中国外務省の報道官は4日、外国の支援を求めたり、独立を画策したりする台湾政府の試みは、すべて失敗する運命にあると警告していた。(c)AFP