【2月5日 AFP】ドイツ内務省は4日、新型コロナウイルス対策の厳格な入国制限を理由に、16日に行われるサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦の第1戦でRBライプツィヒ(RB Leipzig)と対戦するリバプール(Liverpool FC)の入国を禁じることを明らかにした。

 試合の翌日まで施行されるドイツ政府の新たな渡航制限では、より感染力が強い新しいウイルス変異株が出現している英国などの国から旅行者が入国するのが禁じられている。内務省は声明文で、「本日ドイツ連邦警察はRBライプツィヒに対し、今回のケースは(渡航制限の)例外の基準を満たさないと通達した」と述べた。

 欧州サッカー連盟(UEFA)の規則では、ライプツィヒには試合を開催するための方法を模索する義務があり、それが無理な場合は0-3の敗戦とみなされる恐れがある。

 ライプツィヒの最高経営責任者(CEO)を務めるオリバー・ミンツラフ(Oliver Mintzlaff)氏は、試合の代替地を探す方針であるとして、「協議をしながら解決に向けた作業を行っている。どこか別の場所でプレーすることになるだろう」と独スポーツ通信社SIDの取材で明かした。

 可能性がある解決策としては、ライプツィヒのホームゲームとなる第1戦を別の国で実施するか、第2戦のアウェーゲームと入れ替えてリバプールの本拠地で行う方法が考えられる。昨季のチャンピオンズリーグでベスト4入りを果たしているライプツィヒは、来月10日に敵地で第2戦を戦う予定となっている。

 一方、ライプツィヒの姉妹クラブでヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)決勝トーナメント1回戦が控えているオーストリア1部リーグのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)も、本拠地レッドブル・アリーナ(Red Bull Arena)で行われる18日のビジャレアル(Villarreal CF)戦が不透明な状況となっている。

 今回のドイツ政府の決定によって、チャンピオンズリーグでは24日に同国で予定されているボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)対マンチェスター・シティ(Manchester City)の決勝トーナメント1回戦も開催が危ぶまれている。(c)AFP