【2月5日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は4日、ミャンマーでのクーデターに「深い懸念」を表明した。声明の草案でアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問ら「すべての拘束者の釈放」を求めた。

 英国が作成した今回の声明草案はその他、対話の再開とミャンマーの民主化への支持を盛り込んだ。ただ2日の緊急会合でまとめられた最初の草案にあった、クーデターを非難する文言はなくなった。外交筋によると、ミャンマーを支持する主要国で拒否権を持つ中国とロシアは、安保理の対応を調整するため、さらに時間をかけることを求めた。

 中国共産党指導部は、ミャンマーのクーデターへの対応に慎重姿勢を示してきた。中国政府はミャンマーの全政党に「相違の解消」を要請。国営新華社(Xinhua)通信はクーデターを「大規模な内閣改造」と報じた。ミャンマーは中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の要衝となっている。(c)AFP