【2月4日 AFP】ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問を追放したクーデターに不満を抱く最大都市ヤンゴンの住民たちは、夜になるとシンバルや鍋を打ち鳴らして、「悪霊」──今回の場合は軍を追い払おうとしている。

 1日未明に起きたスー・チー氏ら文民指導者の拘束に対し、ヤンゴンの住民たちは可能な限りの騒音を出すという古い風習で不満を表している。

 住民たちは2夜連続で午後8時に通りに出て、1時間にわたり鍋釜や捨てられた段ボール箱をたたき、シンバルを打ち鳴らした。車に乗っている人たちはクラクションを鳴らし続けた。

 クーデターに抗議する「市民的不服従」運動の主催者の一人で活動家のティンザー・シュンレイ・イー(Thinzar Shunlei Yi)氏は、「このようにして村や家から悪霊を追い払ったものだ」と述べ、「人々はこの方法でミャンマーから軍事政権を追い出そうとしている」と説明した。

「スー母さん、万歳」の掛け声がヤンゴン各地で響き渡ったが、抗議は午後9時には終わり、それ以降はいつもの車が行き交う音のみが聞こえた。

 映像は2日撮影。(c)AFP