【2月4日 People’s Daily】「来年も西州密17号のメロンの栽培を続けたい!」。2020年12月29日午前、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)哈密市(Hami)南湖郷(Nanhu)紅山村、メロン栽培農家の王鄧浩(Wang Denghao)さんの小庭はとてもにぎやかだった。

 南湖郷メロン協会の趙宏遠(Zhao Hongyuan)副会長は、「河南省(Henan)の対口支援は素晴らしい。オンラインとオフラインを連動させて、各種販売手法を活用すれば、メロンはちゃんと売れる」と言う。

 新型コロナウイルスの影響で、哈密市の農業副産物は一時売れなくなってしまい、政府が目標としている2020年末の期限までに現地の人々が貧困から脱却できるかが厳しくなってしまった。特に果物の収穫時期には、大量の果物が一斉に市場に出回り始め、メロン農家や果物農家はとても焦った。

「できる限り多くのメロンを河南省に売る。もっと多くのところに売る」と、新疆ウイグル自治区哈密市農業農村局副局長兼河南省第10陣新彊支援幹部の郭志勇(Guo Zhiyong)さんは言う。2020年6月初め、河南省対口支援新疆工作前方指揮部のメンバーは現地の農作地にまで深く入り込み、調査研究を集中的に行い、すべての新彊支援幹部に動員をかけた。

「私は漫才もできるし、演劇もできる。まさか、いざという時にネットのインフルエンサーとしてライブ放送までできるとは思わなかった」と、范軍(Fan Jun)さんは言う。彼は河南戯曲の大家で、ここ10年来、毎年呼びかけに応えて、自発的に新疆に来て公演する。

 2020年7月初め、同指揮部は積極的に中国共産党哈密市委員会、哈密市人民政府に協力し、スーパーマーケットや、卸売市場など河南省の愛心企業を組織し、「河南省新彊貧困削減支援消費ライブフェスティバル」を企画・実施を通じて、新疆を支援した。畑で仕入れ、車に押し込んで出荷する…河南省新彊支援幹部は各種の資源と強みを十分に活用し、短期間に多くの受注を得た。

「河南省新彊支援幹部の支援のおかげで、私が育てたメロンは全部売り切れました。本当に感謝しています!」と、王さんはとてもうれしがってそう言った。南湖郷のメロンの栽培面積は1.45万ムー、メロンの生産量は約3万トンで、そのうち、4000トン近くが河南省に売られている。哈密市にある新疆生産建設兵団第13師団は、4793トンの良質なブドウ、2万トン余りの晩熟有機メロンを河南省向けに販売する。

 同指揮部は新疆ウイグル自治区農業農村庁と連携し、鄭州市(Zhengzhou)で第三回新疆ナン産業推進会を開催し、200種類以上のナンのシリーズ製品と100種類以上の新疆特色のある林果製品と農業副産物を集中的に展示した。それに、河南省の大型スーパーマーケットや、ディーラーと協力し、その売買と投資額は9.7億元に達した。

 2020年、同指揮部は消費による貧困削減の仕事を全力を挙げて推進し、哈密市の農業副産物累計53455トンの販売に貢献し、現地の人々の増産・増収を力強く保障した。(c)People’s Daily/AFPBB News