【2月4日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2020-21)は3日、準々決勝が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は延長戦の末にグラナダ(Granada CF)を5-3で下し、4強入りを果たした。

 敵地に乗り込んだバルセロナは、残り2分の時点で0-2とリードされ敗退寸前の状況に追いやられていたが、88分にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が1点を返すと、92分には同選手のお膳立てからジョルディ・アルバ(Jordi Alba)が劇的な同点ゴールを決めた。

 延長戦に持ち込んだバルセロナはその後、グリーズマンのヘディングで逆転すると、フェデ・ビコ(Fede Vico)のPKで追いつかれたが、フレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)が再度逆転弾をマーク。最後はまたしてもグリーズマンのアシストからアルバがボレーを突き刺し、激闘を制した。

 バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、今季のタイトル獲得へ向けた「最短経路」は国王杯だと認めていたが、リーグ戦では首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に10ポイント差をつけられ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)ではパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との一戦を控えていることから、同大会が唯一の道でもあるかもしれない。

 クーマン監督は「今回のような試合や結果は、われわれの精神力や強さにプラスになるだろう」とした上で、「こういった瞬間はシーズンの中で非常に重要になり得る」と続けた。

 一方、最近の試合で得点とアシストを量産しているグリーズマンは、「これからは安定感が必要」とコメントした。「1月から調子が良く、シーズンの最後までこれを続けたい。監督やチームメートから信頼を得ているように感じる」

 今大会ではアトレティコやレアル・マドリード(Real Madrid)が早い段階で敗退しているため、バルセロナが優勝の大本命となっている。

 その他では2部アルメリア(UD Almeria)を1-0で下したセビージャFC(Sevilla FC)や、バルセロナと同じく延長戦の末にビジャレアル(Villarreal CF)に1-0で勝利したレバンテ(Levante)が4強入りしている。レアル・ベティス(Real Betis)とアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)の準々決勝は、4日に行われる。(c)AFP