【2月4日 AFP】男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2021)は3日、グループステージの試合が豪メルボルンで行われ、グループDの日本は出場国で唯一2人のトップ10選手をそろえるロシアに1勝2敗で敗れた。これでロシアの準決勝進出が確定し、日本は敗退となった。

 日本は西岡良仁(Yoshihito Nishioka)が第1試合で世界8位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に1-3、3-6で完敗すると、第2試合では錦織圭(Kei Nishikori)が2-6、4-6で同4位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に敗れ、敗戦が決まった。

 第3試合はマクラクラン勉(Ben Mclachlan)/西岡良仁(Yoshihito Nishioka)組が4-6、6-3、12-10でエフゲニー・ドンスコイ(Evgeny Donskoy)/アスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)組を破り、日本が一矢を報いた。

 先に行われた試合では、グループCのイタリアが2勝1敗でフランスを下し、一番乗りで準決勝進出を果たした。

 グループAでは、ドイツが2勝1敗でカナダを下した。ドイツは世界7位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)がデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)との接戦を6-7(5-7)、6-3、7-6(7-4)の逆転で制し、勝利を決めた。

 この結果、大会初戦でセルビアに敗れていたカナダは敗退が決定。ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁する王者セルビアとドイツが次戦、4強入りを懸けて争う。

 グループBでは、世界6位につけるギリシャのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)が6-3、7-5でオーストラリアのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を退け、自身のシーズン初戦を飾ったが、ギリシャは地元オーストラリアに1勝2敗で敗れた。

 同日には、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)に出場する選手やスタッフが宿泊するホテルの従業員が新型コロナウイルス検査で陽性となり、選手や関係者ら最大600人が隔離を命じられた。これを受け、ATPカップを含む4日に予定されていた前哨戦の試合は中止が決まった。(c)AFP