【2月12日 AFP】20クラブW杯(2020 FIFA Club World Cup)は11日、決勝が行われ、欧州王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)がベンジャミン・パヴァール(Benjamin Pavard)の決勝点で北中米・カリブ海王者のUANLティグレス(UANL Tigres、メキシコ)を1-0で下し、「6冠」を達成した。

 昨年大会はリバプール(Liverpool FC)が制しており、欧州王者の優勝は8シーズン連続となった。

 バイエルンは昨季ブンデスリーガ1部、ドイツカップ(German Cup 2019-20)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)、同国スーパーカップ(DFL Super Cup 2020)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2020)を制覇し、年間6冠を達成するのは2009年のFCバルセロナ(FC Barcelona)以来史上2チーム目となる。

 パヴァールが後半に挙げた決勝点の起点となったロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)は、「シックスパック(6冠)を達成できて良い気分だ。6タイトルを連続で獲得するのはチームにとってとても特別なこと」とコメントした。

 ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督が2019年11月にバイエルンを率いてから、チームは公式戦で5敗しかしておらず、指揮官は黒星よりも多い数のタイトルを手にしている。

 フリック監督は「近い将来、黒星が一切なくなって、負けの数よりも勝利が多くなることを願っている」と語った。「みんなのプレーは本当に見事だった」

 新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が隔離措置のため離脱し、ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)も「個人的な理由」でドイツに帰国したため、バイエルンは2人の先発メンバーを入れ替えねばならなかった。報道によれば、ボアテングは独ベルリンで元恋人が遺体で発見されたため帰国したという。

 同日の3位決定戦では、アフリカ王者のアル・アハリ(Al-Ahly SC、エジプト)がPK戦の末に南米王者パルメイラス(Palmeiras、ブラジル)を下した。

 0-0で120分を終えて迎えたPK戦で、アル・アハリのキャプテンを務めるGKモハメド・エル・シェナウィ(Mohamed El Shenawy)がパルメイラスの5人目フェリペ・メロ(Felipe Melo)のシュートをセーブし、アル・アハリが3-2で勝利した。(c)AFP