【2月5日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)の深圳税関は2日、深圳市(Shenzhen)の2020年貿易総額が19年比2・4%増の3兆500億元(1元=約16円)だったと発表した。輸出額は1・5%増の1兆7千億元だった。

 同市の貿易構造は同年に改善し続け、一般貿易の割合が引き続き上昇した。一般貿易額は5・8%増の1兆5千億元で、市の貿易総額に占める割合は49・1%で19年から1・6ポイント上昇、同市貿易の独自の発展力が高まったことを示した。また、加工貿易額は20年末に底を打って増加に転じ、8245億9千万元に達した。

 同市の民間企業は引き続き貿易の「安定装置」として働いている。民間企業の貿易額は980億8千万元(5・7%)増の1兆8100億元、市の貿易総額に占める割合は59・4%で、貿易全体がプラス成長する決め手となった。

 主要貿易相手との貿易は全般的に伸びた。東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州連合(EU)、韓国などの貿易相手との貿易額は増加した。同時に、積極的な新興市場開拓により、「一帯一路(Belt and Road)」沿線諸国(ASEANを含む)との貿易額は2・1%増の6734億7千万元と、「一帯一路」構想提起以来の最高を更新した。うちASEANとの貿易額は5・2%増の4746億8千万元だった。

「巣ごもり消費」向けの商品が輸出品の主力となった。パソコンとその部品、オーディオ・ビデオ機器、家電製品、ゲーム機などの輸出額が7・9%増の3173億元で、輸出全体を1・4ポイント押し上げた。

 20年の輸入額は3・6%増の1兆3500億元だった。新型コロナウイルス感染症の流行が国内で速やかに抑えられ、同市住民の消費需要が高いことで、農産物などの生活用品の輸入が大幅に増加した。農産物輸入額は24・6%増の843億9千万元で、美容用品・化粧品・パーソナルケア用品の輸入額が50%増となった。(c)Xinhua News/AFPBB News