【2月3日 AFP】欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長は2日、関連するすべてのデータが提供されれば、ロシア製と中国製の新型コロナウイルスワクチンのEUでの使用を許可できるかもしれないと発言した。欧州議会(European Parliament)の複数の議員がAFPに明かした。

 EU加盟27か国ではワクチンの供給不足から納品が滞って接種が遅れており、EUは批判を受けている。

 欧州の一部の国の首脳は、臨床試験で91.6%の有効性が示されたと報じられたロシア製のワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」の採用を検討する可能性を示唆している。

 フォンデアライエン氏が出席したある会議の出席者らによると、フォンデアライエン氏は欧州議会議員らを前に、「もしロシアと中国の製薬企業が手の内を明かし、透明性をもってすべてのデータを開示するなら(中略)他の企業と同様に条件付きの販売許可を(中略)得ることができるかもしれない」と話したという。

 EUは、ロシア側と接触しているがスプートニクVの正式な承認申請はまだ提出されていないとしている。(c)AFP