【2月5日 AFP】ウイルスは、ゲノム(全遺伝情報)に変化があると、変異する。

 変異が起きるのは、人体などの宿主の中でウイルスが自らを複製(コピー)する時だ。

 複製時にゲノムがコピーされ、その際にミスが起きる時がある。

 ゲノムのどこでミスが起きたかが、ウイルスの生存能力や複製能力に影響を及ぼす。

 あらゆるウイルスは何らかの形で変異する。

 インフルエンザやはしかなど、変異速度が速いものもある。

 変異の大半はウイルスの性質に影響しない。

 変異はウイルスを「弱毒化」することもあれば、感染力増大につながることもある。

 例えば、ウイルス表面のタンパク質が免疫系をだます、または攻撃するようになる変異は大変危険だ。

 新型コロナウイルスが2019年末に中国で報告されて以降、専門家らは複数の変異株の存在を確認している。(c)AFP