【2月5日 CNS】「ミルクティーを飲み終わらないうちに、紙ストローは飲み物につかり過ぎて柔らかくなったり、かまれてぐちゃぐちゃになったり、またゆっくり飲んでいるうちにしけてフニャフニャになってしまうストローもある」――現在、中国の多くの地域ではアップグレードした「プラスチック規制令」が実施されているが、最近、紙ストローを体験した消費者から「あやうくミルクティーを飲むのをやめるところだった」と不満がもれた。

 最新の規定によって、現在、中国全国の飲食業界では使い捨てのプラスチックストローの使用が禁止されている。一部のプラスチック製品の生産、販売、使用が制限されている。

 これによって、多くの地域の飲食企業が「プラスチック削減運動」を起こしている。プラスチックのストローを紙のストローに変え、プラスチックの包装袋を紙袋に変え、木製のスプーンや、ナイフとフォークも登場してきた。

 分解可能な材料、紙の材料の実用性と環境配慮の特性には「異議」があるが、「プラスチック削減」はすでに始まった。ただし、決して一夜にして成功するというわけではない。

 例えば、浙江省(Zhejiang)台州市(Taizhou)を見てみると、市の発展改革委員会など9部門はこの間すでに記者会見を開催した。「使用制限・使用禁止、代替循環、規範」という全体の構想をめぐって、プラスチック汚染対策に段階的な目標、相応の管理要求と政策措置を提出した。

 こうした背景の下、スーパーと百貨店が積極的に対応しているほか、飲食・出前業界でも「プラスチックの削減」が進められている。

 昼食のピーク時、台州市椒江区のあるコミュニティーの警備室には多くの出前が積まれている。プラスチック包装の姿はほとんど見えない。デリバリー配達員の鄭益(Zheng Yi)さんは「今は牛革紙やアルミ箔(はく)、植物繊維などの材料で作ったドギーバッグが市場での主流になっている」と話す。(c)CNS/JCM/AFPBB News