【2月2日 AFP】交流サイト(SNS)大手の米ツイッター(Twitter)は1日、インド国内の著名ニュース雑誌や首都ニューデリーで大規模抗議活動を行う農民らのアカウントと投稿を、インド政府の要請により一時停止した。

 電子・情報技術省の関係者はAFPに、政府がツイッターに対して「社会秩序に重大な脅威」をもたらしたアカウントと投稿約250件に対策を講じるよう指示したと述べた。

 アカウントは1日午後凍結されたが、数時間後に解除された。

 ニューデリー郊外では昨年11月26日以降、農業改革に反対する農民数万人が、野営をし、抗議を続けている。

 先週行われた抗議デモでは、警察とデモ隊が衝突する事態となり、1人が死亡した。警察はそれ以降、デモ参加者数十人や雑誌「キャラバン(Caravan)」に寄稿しているジャーナリスト1人の身柄を拘束している。

 今回のアカウント停止の対象には、「キャラバン」や農民の活動家、組合、野党指導者、俳優、経済学者らのものが含まれていた。

 ツイッターの広報担当者は、「適切に検討された」要請を受けた場合、特定の国の一定のコンテンツを公開しない措置を取る必要が生じることもあると説明した。

 一方、農民らの広報担当者は、長期デモを支援してはいるが、ツイッター上で「何も悪いことはしていない」と述べた。(c)AFP