【2月2日 AFP】世界保健機関(WHO)は1日、中国・武漢(Wuhan)で行われている新型コロナウイルスの起源調査に対する批判に反論し、ウイルス流行の起源をよく知っていると主張する人は根拠と共に名乗り出るよう求めた。

 WHOの緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏は、スイス・ジュネーブのWHO本部での会見で、批判的な立場にある人の多くは「調査報告書が出されても受け入れない」と発言したり、新型ウイルスの起源について「他の調査からは異なる結果が出る可能性がある」と主張したりしていると指摘。ライアン氏は「答えを持っているなら(中略)私たちに知らせてほしい」と言い、「報告書がまだ書かれてもいないのに受け入れないと述べたり、出されていないのに情報を持っていると述べたりすること」は責任ある態度なのかと問い掛けた。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は同日、米NBCテレビで、WHOの調査に対する中国の受け入れ態勢が不十分だと指摘していた。ライアン氏はこれに関する質問に答える形で発言した。(c)AFP/Robin MILLARD