【2月2日 AFP】米東海岸は1日、大雪に見舞われ、多数の航空便が欠航、学校が休校となったほか、新型コロナウイルスワクチンの接種延期が余儀なくされるなど、各地で混乱が生じた。ニューヨーク市では最大60センチの降雪が予想されている。

 米国立気象局(NWS)は人口が集中するバージニア州からメーン州にかけて暴風雪警報を発令。東海岸一帯は最大で秒速22メートルの突風を伴った吹雪に襲われた。

 ニューヨーク市は過去最大規模の降雪となる可能性に備え、緊急事態を宣言。不要不急の移動を制限したほか、全学校の授業をオンライン形式とし、待ち望まれていた新型ウイルスのワクチン接種を延期する措置を取った。新型ウイルスの流行により普段より人けのないニューヨーク市内では、散塩車や除雪車が走った。ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長の発表によると、新型ウイルス対策が取られた対面式授業に出席していた数少ない児童・生徒らも、2日までオンライン形式の授業を受ける。

 ニューヨーク、ボストン(Boston)、フィラデルフィア(Philadelphia)、首都ワシントンの空港を中心に米国で1600便以上が欠航となり、新型ウイルスの流行によりすでに移動が制限されている中でさらなる混乱が起きた。(c)AFP/Peter HUTCHISON