【2月1日 People’s Daily】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2017年1月17日、世界経済フォーラム年次総会の開幕式で「ともに時代の責任を担い、ともに世界の発展を図ろう」と題する基調講演を行った。習主席はこの中で、経済のグローバル化が直面する根深い問題を指摘し、経済のグローバル化の発展方向を示した。経済のグローバル化を推進する中国の断固たる立場も表明した。この基調講演は当時、「冬の陽光」と称賛され、それから4年、経済のグローバル化に関して人々の思索を導き続けた。

「歴史的に見ると、経済のグローバル化は社会生産力の発展が要求するものであり、科学技術の進歩の必然的結果だ。だれか、あるいはどこかの国が人為的につくり出すものではない」「経済のグローバル化は世界経済の成長に強力な原動力を提供し、商品や資本の移動、科学技術や文明の進歩、各国人民の交流を促す」「経済のグローバル化は確かに新たな問題をもたらした。だがこれによって経済のグローバル化を全面否定することはできない。経済のグローバル化をうまく導く必要がある」などなど。これこそ、経済のグローバル化に対する正しい見方であり、こうした見方をしてこそ、経済のグローバル化によって人類の福祉が増進するようになる。

 困難なときはなおさら、思想の光に導かれる必要がある。経済のグローバル化に関する習主席の主張を理解すれば、世界経済回復の希望、道筋が見えてくる。新型コロナウイルス感染症が流行して以来、国際交流や人々の往来は阻まれ、世界の貿易、投資は大幅に減少、世界経済は衝撃を受けた。「経済のグローバル化はすでに終わった」といった論調も現れた。

 だが、国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストだったケネス・ロゴフ氏が指摘するように、開放の「副産物」を拒絶すれば、成長が鈍るばかりか、あらゆる国の国民の収入が大幅に低下することもあり得る。

 中国は経済のグローバル化の受益者であり、貢献者でもある。中国は断固として開放を拡大し、実際の行動で開放型世界経済の建設を進める。

 中国は「一帯一路(Belt and Road)」国際協力サミットフォーラムを2回開催した。域内包括的経済連携(RCEP)協定も積極的に推進、署名した。欧州連合(EU)との包括的投資協定(CAI)の交渉も予定通り終了した。中国はぶれずに世界各国との互恵・ウィンウィン、共同発展を選択する。

 人々は次のことを信ずるべきだ。各国が人類運命共同体という意識をしっかり打ち立て、協力して困難を乗り切れば、経済のグローバル化を発展させ、世界をさらに素晴らしく、人々をもっと幸せにできる。(c)People’s Daily/AFPBB News