【2月1日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)へ向けたチャーター機の同乗者から新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため、厳しい隔離生活を強いられていた錦織圭(Kei Nishikori)が1日、2週間ぶりの外での練習の後に激しい筋肉痛が出たことを明かした。

 錦織は、陽性者が出たチャーター便に同乗していた72選手のうちの一人だったため、他の選手が1日5時間までは外での練習を認められる中、ホテルの部屋から全く出られない生活を2週間続けた。

 このところは負傷が続き、最高で4位だった世界ランキングも41位まで下降した錦織は、「もちろん簡単ではなかった。全身に筋肉痛が出た。それでもあと2日あるので、大丈夫だと思う」と話した。

 錦織がエースを務める日本は、3日の国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2021)初戦でロシアと激突し、錦織が世界4位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)、西岡良仁(Yoshohito Nishioka)が同8位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と対戦する。

 しかも日本は、ニュージーランド出身の父親を持ち、同国にいたダブルスのスペシャリスト、マクラクラン勉(Ben McLachlan)がまだオーストラリアに入国できていない。ニュージーランドで2カ月以上ぶりとなる新型コロナの市中感染が確認され、隔離なしでの豪入りが一時停止になったためで、この措置が解除された現在は、2日のフライトに乗り込む予定となっている。

 錦織のコーチで、今大会では日本の監督を務めるマックス・ミルニー(Max Mirnyi)氏は「ベンに関しては、少し前までいくつか選択肢があるという話で、ルートと旅程を変更するつもりだった」と明かし、「しかしきのうになって、明日の日中に到着するフライトに乗れることが決まったそうだ」と続けた。(c)AFP