【2月1日 Xinhua News】中国の北京市と浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)を結ぶ京杭大運河の河北省(Hebei)泊頭市(Botou)区間でこのほど、明代の沈没船が見つかった。文化財部門が引き揚げ計画を進めており、2月上旬に屋内に移送して詳細な発掘調査を実施する。

 沈没船が見つかったのは同市市街地の勝利橋から南に200メートル下った大運河の河道。浚渫(しゅんせつ)作業中に作業員が大きな木の板を数枚見つけ掘り出したところ、船体が出てきたため関連部門に報告した。泊頭市を管轄する滄州市(Cangzhou)の文化財部門の専門家が現場で指導し、排水と汚泥除去の後、船体の一部を露出させた。予備調査では長さが約15メートル、幅3メートルと判明したが、船体の大部分が泥に覆われているため、船首と船尾の方向は特定できていない。

 滄州市と泊頭市の文化財部門の職員は、沈没船の汚泥の中から牛や羊の骨、磁器や陶器の破片を見つけた。現場の考古学者は、出土遺物と船体の土層や堆積物の関係から明代の貨物船ではないかとみている。(c)Xinhua News/AFPBB News