ミャンマー国軍、スー・チー氏拘束 クーデターか
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【2月1日 AFP】(更新)ミャンマーの事実上の政権トップ、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏が国軍に拘束された。クーデターとみられている。同氏が率いる与党・国民民主連盟(NLD)の報道官が1日、明らかにした。
50年近くにわたってミャンマーを支配してきた国軍はこの数週間、スー・チー氏率いるNLDが勝利した昨年11月の総選挙では不正が横行し、これまでに明らかになった選挙不正は1000万件以上に上ると主張して、結果の受け入れを拒否してきた。
国軍の報道官は先月26日、クーデターの可能性を排除しない姿勢を示していた。
NLDの報道官は、「われわれは、大統領(ウィン・ミン氏、Win Myint)と国家顧問(スー・チー氏)が(首都)ネピドーで拘束されたと聞いている(中略)国軍に連行されたという話だ」と述べ、「現状を見る限り、国軍がクーデターを起こしたと思わざるを得ない」と続けている。
総選挙で新たに選出された国会議員らはきょう開会される議会に出席することになっているが、NLDの報道官によれば、議員らの現在の状況は明らかになっていない。
インターネット監視団体ネットブロックス(Netblocks)によると、ミャンマーでは1日、インターネット回線でひどい通信障害が発生している。
ネピドーでは電話をかけても通じないようで、通信システムが不通になっているとみられている。(c)AFP