【1月31日 AFP】2020年の全仏オープンテニス(French Open 2020)を制した19歳のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が、来月8日に開幕する今季の四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)に向け、自分にそこまで期待はしていないと明かし、重圧を感じず楽しむことに集中したいと話した。

 昨年の全豪を制したソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)を全仏決勝で撃破し、歴史に名前を刻んだシフィオンテクは、全豪のために戻ってきたメルボルンで2週間の隔離期間を終え、前哨戦大会のギプスランド・トロフィー(Gippsland Trophy 2021)で、ブレイクスルーを果たした全仏以来の公式戦に臨む。

 シフィオンテクは「不安よりもワクワクの方が大きい」と話した。

「ある程度のストレスはあるけど、それは普通の量。全仏前よりプレッシャーが増したということはない。自分が良いテニスをできるという自信はあるけど、全ては自分の準備と姿勢次第になる」

「すごく良いプレシーズンは送れたけど、あまり自分に期待しすぎないようにしている」

 世界ランキング17位のシフィオンテクは、1992年のモニカ・セレシュ(Monica Seles)氏以降では最年少の全仏女王となり、ほぼ無名のティーンエージャーから有名選手の仲間入りを果たしたことで、人生が一変したと認めている。

 2020年のWTAアワード(2020 WTA Awards)で、最も成長した選手に選出されたシフィオンテクは、全仏で優勝できたのはリラックスして楽しんだおかげだと話し、全豪にも同じスタンスで臨みたいと考えている。

「正直に言うと、(全仏の)直前には不安があったし、最高のプレーをする準備ができているかも分からなかった」

「だけどそこで考え方を変えた。勝つことはあまり考えないようにして、コートで楽しむことを心がけ、あまり期待しないようにした」

「大会前に結果を気にしないのはすごくおかしなことに思えるだろうけど、メリットもあった。距離を置いて、感情的にならず冷静に物事を見られるようになった」

「(全豪でも)そうしたいと思っている。だけど、指をパチッと鳴らしてそれができるかは自分でも分からない」 (c)AFP