【1月31日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は29日、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として国内ほぼすべての公共交通機関でマスク着用を義務付けると発表した。飛行機や電車、バス、タクシー、ライドシェア、地下鉄、フェリーや船舶などでの移動に適用される。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、感染拡大を食い止めるためのより包括的な方策の一環として、州間の移動時にマスク着用を義務付ける大統領令に署名。今回の命令は、それをさらに拡大させたものだ。

 今回のマスク着用義務化は2月1日午後11時59分(日本時間2日午後1時59分)から実施される。

 州間移動だけでなく州内の移動時のほか、駅など交通拠点にいる際に乗客や輸送業務従事者にマスク着用を義務付ける。

 命令は、輸送事業者はマスク着用を強制するため「最大限の努力」をしなければならず、従わない人については必要に応じて利用を断るべきだとしている。

 また、最終的に連邦管轄の米運輸保安局(TSA)や「協力する州や地元当局」の責任でマスク着用を行わせるとしているが、詳細は明らかにされていない。命令に従わなければ「連邦法違反」になるという。

 飲食時や薬の服用時、耳の不自由な人がコミュニケーションを取る際にはマスク着用が免除される。また身元確認時にも一時的なマスクの取り外しが認められる。(c)AFP