【1月30日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は29日、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(University of Oxford)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、65歳以上の人には効果がないとみられると発言した。

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 大統領府がAFPに明かしたところによると、マクロン氏は記者団に対し、同ワクチンについて得られた「情報はほとんどない」と主張。「65歳以上の人にはほとんど効果がないとみている」として、「いま正式に言えるのは、アストラゼネカに関してわれわれが得た初期結果では60~65歳の人にこのワクチンは推奨されないということだ」と発言した。

 マクロン氏は、欧州医薬品庁(EMA)の判断を待っているとして、「私にはデータがなく、数値を確認する科学チームもいない」と認めた。この発言の数時間後、EMAは同ワクチンの全年齢層の成人への使用を承認した。(c)AFP