【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の主催者は30日、大会期間中の1日の観客数について、2万5000人から3万人が認められる予定だと明らかにした。これで四大大会(グランドスラム)の今季初戦は、大いに盛り上がることが期待される。

 オーストラリアは現在、厳しい入国制限によって広範囲で新型コロナウイルスの感染者数が抑え込まれており、大勢のファンがスポーツ大会を観戦できる数少ない地域となっている。

 全豪オープンの開催地メルボルンがあるビクトリア(Victoria)州のマーティン・パクラ(Martin Pakula)スポーツ相は、2週間にわたる一大イベントの観客動員数について、昨年の半分に相当する約39万人に上る見通しであると述べた。

 大会の感染予防対策では、1日当たりの観客数の上限が最初の8日間で3万人ずつ、準々決勝以降は2万5000人ずつ認められる計画であるという。

 同相は、「従って大会が終盤になるにつれ、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)は、過去数年のグランドスラムで見てきたのと変わりないほど素晴らしい盛り上がりを見せるだろう」とすると、「これまでの数年と同じようにはいかないだろうが、世界がこの長い数か月間で見てきた中では最も重要な国際大会になる」と語った。

 ビクトリア州ではここ24日間ウイルスの新規感染者が出ておらず、オーストラリア入りした選手は全員14日間の隔離が義務付けられていた。計17機のチャーター便で入国した総勢1000人を超える選手とコーチ、そして関係者のうち陽性が確認されたのは合計8人だった。

 選手たちが徐々に隔離期間を終えている中、来月8日に全豪オープンの開幕を控えたメルボルンパーク(Melbourne Park)では、31日から男女ツアーの計6大会が始まることになっている。(c)AFP