【1月30日 AFP】新型コロナウイルスの起源調査のため中国・武漢(Wuhan)入りしている世界保健機関(WHO)の調査団は29日、現地調査を開始し、市内の病院を訪れた。世界が注目するこの調査では、新型ウイルス流行の「震源地」とされる生鮮市場も視察する予定。

 WHOによる調査は遅れが相次いだほか、訪問予定地への立ち入りの可否や、新型ウイルスが同市で最初に検出されてから1年がたつ中での証拠の信頼性をめぐる懸念が高まっている。

 調査は新型ウイルスが動物から人間へ感染した経緯を特定することを目指しており、国際社会から大きな注目を集めている。調査団は29日、中国の当局者らと面会した後、武漢市内のホテルから車列をなして出発。調査団の後には大勢の報道陣が続いた。

 調査団は、流行初期に感染者を受け入れた湖北(Hubei)省中西医結合医院(Integrated Chinese and Western Medicine)を訪問。WHOによると、今後の視察場所には、新型ウイルス流行との関連が強く疑われている武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)、華南海鮮市場(Huanan Seafood Market)、武漢市疾病対策センター(Wuhan Center for Disease Control and Prevention)の研究所も含まれている。(c)AFP/Hector RETAMAL, Leo RAMIREZ