【1月30日 AFP】(更新)アフリカ西部セネガルの有名な鳥類保護区で先週、ペリカン少なくとも750羽の死骸が見つかり、分析の結果、鳥インフルエンザが原因であることが示された。

 ペリカンの大量死が確認されたのは、1981年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されたジュジ国立鳥類保護区(Djoudj National Bird Sanctuary)。同保護区には400種近い計300万羽以上の鳥が生息しており、観光名所となっている。環境省によると、今月23日の巡回でペリカンの幼鳥740羽と成鳥10羽が死んでいるのが見つかり、保護区は閉鎖された。

 AFPが取材した同保護区の責任者は当初、鳥インフルエンザは魚を捕食するペリカンなどには影響せず、穀類を食べる鳥のみがかかるとして、大量死の原因が鳥インフルエンザだとの見方を否定していた。だがその後の分析の結果、鳥インフルエンザAウイルス(H5N1型)が死因だったことが確認されたと説明。アブドゥ・カリム・サル(Abdou Karim Sall)環境相も地元ラジオ局に対し、鳥インフルエンザが検出されたことを認めた。

 同国では最近、西部にある農場で鳥インフルエンザが発生し、家禽(かきん)4万羽以上が殺処分された。畜産省によると、その後数週間でさらに6万羽近くが死んだが、当局は現在までに事態は収束したとの見方を示している。(c)AFP