【1月30日 Xinhua News】生活雑貨ブランド「無印良品」を展開する日本の良品計画は29日、中国本土で8店目となる大型旗艦店を上海市にオープンした。

 地元の良質な商品を探して紹介する「良品発見」プロジェクトを展開。初の試みとして上海泰康食品など地元の老舗食品メーカーとの提携で上海の人々に長年愛されてきた伝統菓子を販売する。昔ながらの味にこだわる一方、無印良品のシンプルな包装デザインは変えない。

 プレオープンとなった27日、店内には蝴蝶酥(チョウ型のパイ)、杏仁排(アーモンドパイ)、鶏仔餅(甘じょっぱいビスケット)、八宝飯(もち米を使った甘い蒸し料理)、青団(草餅)、条頭糕(あん入りの菓子)など、上海の伝統菓子が所狭しと並べられた。このほか、上海の有名なランドマークが立ち並ぶデザインがあしらわれた限定タンブラーや「大閘蟹(上海ガニ)」味のスティックポテトなど、店内は「上海スタイル」に包まれた。

 オープン当日となる29日からは3日間にわたるイベントを実施。店内をマルシェに見立て、地元の商店やクリエーターを招待し、地元特産の生活雑貨や手工芸品、イラスト、インスタントカメラなどを販売する。

 同社は引き続き、中国の消費者の好みや習慣に合わせた商品の開発に取り組んでいく。2023年までに現地化した商品の比率を生活雑貨部門全体の半分に高める方針を示している。(c)Xinhua News/AFPBB News