【1月29日 AFP】パラグアイで、氾濫したラグーン(潟)からワニ7頭が逃げ、近隣の町の中心部に入り込む出来事があった。ワニは住民らを恐怖に陥れたが、数時間後、消防団に捕獲された。当局が28日、AFPに明らかにした。

 逃げ出したのは、南部イタ(Ita)で観光用に飼育されている体長1.5~2メートルのワニ。27日に暴風雨でラグーンの擁壁(ようへき)が壊れて商業地区に入り込み、路上をさまよった。

 店舗内をのぞき込む複数のワニを発見した通行人らが、当局に通報した。

 消防団の広報担当者フランシスコ・プラトン(Francisco Platon)氏は、逃げ出したワニは「乾いた場所を探し、休もうとした」とAFPに話した。

 イタ市当局のディエゴ・カプト(Diego Caputo)氏は、「夜間だったのは幸いだった」と述べた。

 住民の中には、ワニに近づいて写真や動画を撮影してソーシャルメディア上に投稿する人や、大胆にもワニに触る人もいた。(c)AFP