【1月29日 AFP】米バイオテクノロジー企業ノババックス(Novavax)は28日、自社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、英国で実施した大規模な第3相臨床試験で、89.3%の有効性を示したと発表した。しかし、南アフリカで最初に確認された変異株「B.1.351」に対する有効性は、はるかに低かった。

 同社は、南アフリカ変異株用の新たなワクチンの開発に直ちに着手すると述べた。

 英国での臨床試験には18~84歳までの1万5000人が参加。うち27%は65歳以上だった。

 各株に対する有効性は、従来株に対しては95.6%、英国で最初に確認された変異株「B.1.1.7」に対しては85.6%だった。

 しかし、南アフリカで実施された臨床試験では、有効性がはるかに低かった。

 南アフリカでの臨床試験は、同国でB.1.351の感染が急速に拡大していた昨年9月から今年1月中旬にかけて実施され、4400人以上が参加した。

 全体の有効性は49.4%だったが、参加者の94%を占めるエイズウイルス(HIV)陰性の人に対する有効性は60%だった。(c)AFP