【1月29日 AFP】米ニューヨークの競売大手サザビーズ(Sotheby's)が開催した競売で28日、ルネサンス期のイタリア人画家サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)の肖像画が9200万ドル(約96億円)で落札された。ボッティチェリ作品として過去最高の落札額を記録した。

 1470年代または1480年代に描かれたとされる「メダリオンを持つ若い男の肖像(Young Man Holding a Roundel)」は、ボッティチェリの肖像画の最高傑作の一つとされ、サザビーズが開催した「Masters Week」で注目を集めていた。米ニューヨークと英首都ロンドンの同社代理人らが激しい入札合戦を繰り広げ、ロンドンを通して指示を出した入札者が落札した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、競売はオンライン形式で開催されライブ配信された。

 古典絵画の傑作の落札額で過去最高は、2017年に競売大手クリスティーズ(Christie's)で落札された、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」の4億5030万ドル(約469億円)。今回の落札額は史上2番目となった。(c)AFP/Peter HUTCHISON