【1月28日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長は28日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と電話会談し、同会長の支持に励まされ「しっかりやっていく」ことを確認したと報告した。

 今夏の大会開催実現をめぐっては、議論が活発になっている。森会長によると同日の電話会談で、バッハ会長から選手団をはじめ各関係団体と行った会合の報告があったという。

 森会長はバッハ会長の話として「皆さんの意志を確認し、誰一人としてどこからも、反対のような質問やそういうものは全くなかった」と明かし、東京五輪を「全員が成功させていきたいという気持ち」だとする報告を受けたと述べた。

 また「首尾一貫、この準備にまい進してきた」と語った森会長は、バッハ会長の強い開催意志に謝意を伝えたことも明らかにした。

 バッハ会長は前日27日、今夏安全に大会を開催することへの決意を示した一方で、無観客の可能性に初めて言及していた。

 東京五輪の開幕は7月23日に予定されているが、11都府県に緊急事態宣言が出されていることや、多くの国々で新型コロナウイルスの流行が続いていることから、開催に懐疑的な声が強まっている。

 28日には、感染拡大防止策の入国規制を理由に、3月に予定されていた今年最初のテスト大会の2か月延期が発表された。(c)AFP