【1月28日 AFP】新型コロナウイルスの起源調査のため、中国・武漢(Wuhan)入りしている世界保健機関(WHO)の調査団が28日、2週間の検疫期間を終えた。国際社会が注目する調査を開始する。

 今月14日、2019年末に同ウイルスへの集団感染が初めて確認された武漢に到着した調査団は、28日まで隔離されていた。

 報道陣が待ち構える中、マスクを着けた調査団は検疫施設からホテルに移動するためのバスに乗り込んだ。ただ現時点では、具体的にいつ、どこから調査が始まるのかは明かされていない。

 新型コロナウイルスの起源はコウモリで、最初に感染が広がったのは、野生動物が食用として売買されていた武漢の生鮮市場からと考えられている。

 WHOは、これまでに200万人超の犠牲者を出したこの新型ウイルスをめぐる今回の調査について、動物から人へ感染した経緯を科学的に解明することだけが目的だと強調している。(c)AFP/Leo RAMIREZ / Hector RETAMAL