【1月28日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大によって発令された緊急事態宣言下の入国規制を理由に、東京五輪に向けた今年最初のテスト大会が延期になった。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)が28日に発表した。

 延期になったのは五輪のテスト大会を兼ねたアーティスティックスイミングの最終予選で、3月4日から7日まで東京アクアティクスセンター(Tokyo Aquatics Centre)で行われるはずだったが、5月1日から4日に先延ばしとなった。

 組織委員会は選手に公平な環境を準備することや、現在の入国規制を考慮し、今回の延期を決定したと説明している。

 また、日本で開催される4月のFINA飛込W杯(FINA Diving World Cup 2021)や、5月のマラソンスイミングなどの他の予選大会については予定通り行われるという。

 東京など一部地域を対象とした緊急事態宣言は少なくとも2月7日まで続くことになっており、現在ほぼ全ての外国人の入国が制限されている。五輪に向けた準備目的で渡日するアスリートは入国禁止の除外対象となっていたが、その特例措置も今月停止となった。(c)AFP