【1月28日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、アラブ首長国連邦(UAE)へのF35戦闘機売却とサウジアラビアへの武器売却について、見直しのための一時的凍結を決めた。米国務省が27日、明らかにした。

 同省報道官は、武器売却の見直しは政権移行に伴う通常の措置だと説明。凍結の理由として、「米国の兵器売却が、より強固で、相互運用性があり、より有能な安全保障上の提携関係を築くというわれわれの戦略的目標を満たしている」ことを確認するためだとした。

 凍結対象には、UAEに最新鋭のF35戦闘機を230億ドル(約2兆4000億円)で売却する案件も含まれる。ドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権は、UAEがイスラエルとの国交正常化に合意した後、F35売却に同意していた。売却の凍結により、トランプ氏が自身の外交政策での大きな功績の一つとみなしているUAE・イスラエル間の国交正常化合意の行方に対する疑念が生じる恐れがある。(c)AFP