【1月28日 AFP】フランスと欧州連合(EU)の消費者団体は27日、任天堂(Nintendo)の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)」で頻発しているコントローラーの故障について、EU全域を対象とする調査を求める苦情を申し立てたと発表した。

 問題となっているのは、コントローラーを触っていないのにキャラクターが勝手に動く「ジョイコンドリフト」と呼ばれる欠陥。欧州消費者同盟(BEUC)によると、ベルギー、フランス、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スロバキア、スロベニアで、約2万5000人の消費者から報告されている。

 BEUCは消費者からの報告として、「88%の事例で使用開始から2年以内にコントローラーが故障していた」と指摘。欧州全域での調査を要請するとともに、任天堂に対し「製品の早過ぎる故障に早急に対処する」よう求め、問題解決までは無料修理に応じ、製品寿命について消費者に通達すべきだとした。

 仏消費者団体UFCク・ショワジール(UFC-Que Choisir)は、この問題についてのBEUCの苦情の共同申立人になると表明。欧州委員会(European Commission)の報道官は両団体からの申し立てを受理したと述べ、今後数週間で「詳細な調査や(EUと各国当局の)協調行動の必要性を検討する」と表明した。(c)AFP