■「弔慰金」を握らされ

 同ウイルス感染症で1年前に娘を亡くしたという別の遺族は、先週当局に呼び出され、「メディアの取材に応じたり、その他の者らに利用されたりする」ことがないよう警告を受けたとAFPに明かした。

 また26日には当局者がこの遺族の元を訪れ「同じ言葉を繰り返し、『弔慰金』だと言って5000元(約8万円)を渡してきた」という。

 武漢在住の遺族の中には、自治体関係者らを相手取って補償と処罰を求める訴訟を起こそうとした人々もいたが、裁判所は訴えの受け入れを拒否したとされる。

 AFPは遺族やその要求に関して武漢市に何度も取材を申し入れているが、回答は得られていない。(c)AFP/Leo Ramirez, with Dan Martin in Shanghai