【1月27日 AFP】東京五輪の日本代表に内定している卓球女子の伊藤美誠(Mima Ito)が、AFPのインタビューに応じ、五輪では観客を入れてほしいが、開催されるのであれば無観客でも構わないと話した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期になった東京五輪について、組織委員会は中止を否定し、無観客開催の可能性が浮上している。

 これについて伊藤は、「お客さんがいてほしい。でもやっぱり、選手にとってはまず試合を開催してほしいというのが一番」と話し、「(中止か無観客のどちらかという)その選択だったら無観客。試合は絶対してほしい」と続けた。

 関係者は、今後数か月以内に観客の人数について判断する予定だが、伊藤は母国のファンの大声援がない中でのプレーも想定しながら、「どんな結論になっても、大丈夫なようにしっかり落ち着いて準備したい。慌てないで、それで大丈夫と思えるぐらい余裕を持ちたい」と話している。

 伊藤は2016年のリオデジャネイロ五輪・女子団体で銅メダルを獲得し、五輪卓球では史上最年少の15歳300日でメダリストになった。そしてその後も成長を続けて2020年には男女を通じて日本勢過去最高の世界ランキング2位に浮上した。

 正式種目となった1988年のソウル五輪から、卓球女子シングルスの金メダルを独占している中国の牙城を崩すのは簡単ではない。それでも伊藤は、母国大会でサプライズを起こす力が自分にはあると信じている。

「すごく自信もついて、強くなったというのが自分の中でわかる。1か月前よりも、2か月前よりも、どんどん自信がついている」と話す伊藤は、東京五輪ではシングルスと団体、混合ダブルスの3種目に出場を予定している。