【1月27日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏がヘリコプターの墜落事故で命を落としてから1年がたつ26日、多くのファンがロサンゼルスの各所に集まってレジェンドの死を悼んだ。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)のそばでは、ファンが仮設の追悼コーナーに花やレイカーズグッズをささげ、レイカーズ一筋20年のキャリアを過ごした街の象徴を悼んだ。

 ブライアント氏は2020年1月26日、乗っていたヘリコプターが霧の中でロサンゼルス西部カラバサス(Calabasas)の丘陵地帯に墜落し、娘のジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人と共に命を落とした。

 ブライアント氏の妻ヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんはインスタグラム(Instagram)で、ジアナさんと仲の良かった友人から受け取った手紙を公開した。手紙には「もう聞いているかもしれないけれど、私が母親になったら、娘にはジアナのような子になってほしい」と書かれている。

 ヴァネッサさんも「私も娘と夫がとても恋しい。あんなにも美しく、優しく、素晴らしい人間になぜあんな悲劇が起こったのか、私には一生理解できないでしょう。今も現実だとは思えない」と書き込んだ。

 ブライアント氏とレイカーズでチームメートだったパウ・ガソル(Pau Gasol)氏はツイッター(Twitter)で「寂しいよ、兄弟。僕の中に君がいなかった日は一日たりともない」とコメント。自身もレイカーズのレジェンドであるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏は、ブライアント氏と並んで写っているユニホーム姿の写真に「コービーとは永遠にレイカーズブラザーズだ」というメッセージを添えた。

 レイカーズは、ジアナさんとコービー氏が写っている白黒写真と、「家族は永遠」というコメントを投稿した。

 2020年のNBAは、レブロン・ジェームズ(LeBron James)を中心としたレイカーズが10年ぶりのファイナル制覇を果たす感動的なフィナーレを迎えた。チームはこの日試合がなく、また翌日もロードゲームのため、チームとして追悼を行う予定はないという。

 一方で2月9日には、米運輸安全委員会(NTSB)が事故の調査結果を発表する予定となっている。(c)AFP/Rob Woollard