【1月27日 AFP】サッカーイタリア杯(Italian Cup 2020-21)は26日、準々決勝が行われ、インテル(Inter Milan)はクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が試合終了間際に決勝ゴールを決め、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が退場したACミラン(AC Milan)を2-1で下した。

 サン・シーロ(San Siro stadium)での激しいダービーマッチは、この日ともに得点を決めたロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とイブラヒモビッチの衝突に水を差される形となった。

 30分過ぎにイブラヒモビッチが低弾道のシュートをファーサイドに決め、ミランが先制して迎えた前半終了間際、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でチームメートだった両者は、激しくぶつかり合った。

 イブラヒモビッチの嘲笑にルカクは激怒し、両FWは互いの顔を突き合わせると、選手用通路に向かう際にも激しい言葉を交わし、怒りが収まらないインテルのエースはチームメートに抑えられた。この衝突により、イブラヒモビッチとルカクにはイエローカードが提示された。

 すると60分頃、アレクサンダル・コラロフ(Aleksandar Kolarov)を倒したイブラヒモビッチに再びイエローカードが出され、同選手は退場になった。

 ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は、「ルカクとの衝突によるイエローカードが、イブラヒモビッチの退場に影響を与えたのは間違いない」と述べた。

「彼は偉大な王者としてふさわしい謝罪をしたが、1人少ない状況は簡単ではなかった」

 ニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)がラファエル・レオン(Rafael Leao)に倒されて得たPKをルカクが決めて71分に追いついたインテルは、88分に投入されたエリクセンが後半アディショナルタイム終盤にFKを直接決め、これが決勝点となった。

 インテルの準決勝は2月3日と10日に予定されており、ユベントス(Juventus)と2部SPALの勝者と対戦する。(c)AFP/Emmeline MOORE