【1月27日 AFP】米上院は26日、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)氏を国務長官とする人事を承認した。野党・共和党の有力議員らも同氏への支持を表明した。

 上院は賛成78票、反対22票の大差でブリンケン氏を承認した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が国務長官に指名した、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)氏とレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)氏の時とは対照的で、上院は当時、民主党議員の大半が反対票を投じ、ポンペオ、ティラーソン両氏を僅差で承認していた。

 ブリンケン氏は長年ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の顧問を務め、米国と同盟諸国の関係修復を目指すと言明している。ブリンケン氏に賛成票を投じた共和党議員は、外交政策でトランプ氏を支持していたリンゼー・グラム(Lindsey Graham)氏やマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏ら。グラム氏はシリアとイランへのタカ派的な姿勢で、ルビオ氏はキューバとベネズエラの左派政権を強く批判することでそれぞれ知られる。(c)AFP