【1月27日 AFP】新型コロナウイルス対策により夜間外出禁止令が出されているオランダで、これに抗議するデモが3夜連続で行われた。しかし閣僚らは26日、同令を撤回しない構えを示した。今回の事態により、同国は過去40年間で最悪の情勢不安に見舞われており、「悪党」による暴動と非難する声も上がっている。

 第2次世界大戦(World War II)以後初めて全国的な外出禁止が課された同国の警察は26日朝までに、さらに184人を拘束。これで逮捕者は計400人に上った。

 25日夜に発生した衝突では、少なくとも警察官10人が負傷。ロッテルダム(Rotterdam)やアムステルダムなどの都市では、複数の店舗が略奪被害に遭い、車が燃やされた。

 財務相は「店舗の窓をたたき割る者らに屈することはない」と述べ、「こんなことをするのは悪党」であり、抗議者らではないと批判。また司法相は、外出禁止令は維持されると明言した。少なくとも来月9日までは継続される予定。(c)AFP/Jan HENNOP