【1月26日 AFP】デンマークは25日、新型コロナウイルスをめぐる懸念から殺処分対象となったミンクの農場経営者らに、計190億デンマーク・クローネ(約3200億円)を超える補償を行う計画を発表した。

 世界最大のミンク毛皮輸出国であるデンマークは昨年、ミンクから新型ウイルスの変異株が検出されたため、国内の全てのミンク1500万匹を殺処分した。さらに、ミンクの飼育を今年いっぱい禁止した。

 25日夜に発表されたミンク農場への支援策には、全国の経営者約1000人に対する補償金の支払いと転職支援などが盛り込まれていた。

 ミンクの殺処分をめぐっては、政府の決定に法的根拠があるかなど当初から物議を醸し、農業担当相の引責辞任も招いた。また殺処分後には、腐敗したミンクの死骸が周囲の環境を汚染するとの懸念も上がった。(c)AFP