【1月31日 CGTN Japanese】四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)出身の1980年代生まれの声静(Sheng Jing)さん。昨年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛期間に、書簡の代筆を始めました。

 手紙は声さんにとって特別な意味があります。子どもの頃、声さんは北京と南京(Nanjing)に住む二人の兄とよく文通していました。この経験から、声さんは2020年2月に手探りで淘宝(タオバオ、Taobao)に店を開き、余暇を利用して手紙の代筆業務を始めました。現在までに700通ほど書いたといいます。

 代筆には二タイプあります。一つは依頼人が最終原稿を準備し、声さんが万年筆で文字を書き写すもの。もう一つは依頼人が手紙にしたい内容を提供し、声さんが整理して完成品にするものです。

 声さんが引き受けた依頼には、ラブレター、感謝の手紙、謝罪の手紙、祝福の手紙などがあります。その中で最も多いのはラブレターで、相手を引き止めようとする手紙(3千~4千字)の文字数は告白の手紙(400~500字)の7、8倍になるそうです。感謝の手紙の多くは、教師と医師にささげるものです。これらの手紙を通して、声さんは無数の物語と出会いました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News