【1月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、チームに復帰を果たしたものの出場機会に恵まれていないギャレス・ベイル(Gareth Bale)について、練習場でチーム内での地位を確立しなければならず、コンディションを高める目的で同選手を起用することはないと述べた。

 ベイルは昨夏、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)から1シーズンのローンでトッテナムに移籍した。

 しかし、フィットネスの問題に悩まされている31歳のウェールズ代表FWは、ここまでに出場した試合が主にヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)に限られており、昨年11月中旬以降のプレミアリーグでのプレー時間はわずか45分となっている。

 今月上旬に行われた8部マリーン(Marine AFC)とのFAカップ(FA Cup 2020-21)3回戦で途中出場を果たしたベイルは25日、2部ウィコム・ワンダラーズ(Wycombe Wanderers)との同4回戦で珍しく先発の機会を与えられた。

 序盤に先制のビッグチャンスを三つも外したが、前半アディショナルタイムに同点弾をマークして自身のミスを埋め合わせると、チームも最終的には4-1で勝利し、5回戦に駒を進めている。

 しかし、モウリーニョ監督は試合前、「選手に出場時間をプレゼントすることはできない」とコメントしていた。「ピッチ上での時間は私が与えられるものではない」

「私はそういう考えだ。彼がここ数シーズン困難な状況に立たされていたこと、負傷した状態で加入したこと、また小さな問題のせいで今季さえコンディションにやや波があることはわれわれ全員が理解している」

 ウェールズが出場する欧州選手権(UEFA Euro 2020)の開幕を6月に控え、ベイル自身は試合時間を切望しているが、モウリーニョ監督は「彼にとって最も重要なのは、練習で問題なく一貫していることだ」と話している。「一切問題がなく、高い強度で安定して練習に臨めていれば、選手は出場時間を与えられるのではなく、自分でつかみ取る準備ができているはずだ。そこには違いがある」 (c)AFP