【1月26日 AFP】シンガポールの裁判所が、男性間の性交渉を禁止する英植民地時代の法律を支持する判断を下したことを受けて、活動家3人が25日、これを不服として上訴した。

 同法をめぐっては、適用こそまれとはいえ、ますます現代的になりつつある同国の文化に影を落とし続けているとの指摘が上がっている。一方で、シンガポールの本質は依然保守的だとする声もあり、政府関係者らも、同法廃止への賛同はほぼ得られないとみている。

 昨年には高等裁判所が、同法撤廃の訴えを3度にわたって棄却していた。

 活動家の一人で、元医師のロイ・タン(Roy Tan)氏は今回の上訴の理由について、法の下の平等や表現の自由といった憲法の複数の規定に同法が違反しているとの訴えが昨年の審理で棄却されたのは間違っているためだと説明した。

 シンガポールでは、英植民地時代の1938年に導入された同法に基づき、同性愛行為に2年以下の禁錮刑が科され得る。(c)AFP