【1月25日 AFP】イスラエルの外務省は、在アラブ首長国連邦(UAE)大使館を24日に開設したと発表した。4か月前に国交正常化した両国にとって歴史的な動きだ。

 UAEは昨年9月、米国の仲介でイスラエルと国交を正常化する協定に署名した。

 この「アブラハム合意(Abraham Accords)」は、イスラエルがパレスチナと包括的な和平協定を締結するまでイスラエルと関係正常化はすべきでないとするアラブ世界の長年のコンセンサスを打ち壊すもので、パレスチナは「裏切り行為」だと非難した。

 イスラエル外務省の発表によると、UAEの首都アブダビに置かれた大使館は、常設施設が見つかるまで「仮設事務所」で業務を行う。大使館を通じて「UAE政府をはじめ、金融機関、民間企業、大学、メディアなどとの関係を拡充」していくとしている。

 イスラエルによる発表の直前には、UAEも、在イスラエル大使館の設置を閣議で承認したと発表。沿岸部の商都テルアビブに置かれる予定となっている。

 イスラエルのガビ・アシュケナジ(Gabi Ashkenazi)外相は、「両国と国民同士の友好関係を促進する」とUAEの決定を歓迎した。(c)AFP