【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の主催者は24日、改定された前哨戦の日程を発表した。隔離された選手の準備時間を増やすことが目的だとしている。

 全豪オープンでは、現地入りしたチャーター機で新型コロナウイルスの陽性者が見つかり、これまでに出場選手全体の4分の1以上に当たる72人がホテルで14日間の完全な隔離を強いられている。

 選手からは調整に遅れが生じると不満の声が上がるなど、大会準備に混乱が生じている中、主催者のオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)はコメントを発表。「広範な協議」の結果、72選手に「最高の準備とトレーニングの機会」を与えられるよう、前哨戦の日程を変更するに至ったと明かした。

 女子はWTA 500の大会が練習ができていない選手のために2月3日から7日の日程で新設され、すでに開催が決まっていた2大会は出場人数を減らした上で、予定通りの日程で行われることが決まった。

 男子はATP 250の2大会が1日遅れの2月1日開幕に延期となり、シングルス本戦の出場人数が56人に増やされた。国別団体戦のATPカップ(ATP Cup 2021)も開幕が1日延期され、2月2日からのスタートとなった。

 陽性者が確認されなかったチャーター機で現地入りした選手は、1日最大5時間まで、隔離先のホテルの外にある衛生状態が厳しく保たれた環境下でトレーニングを許可されている。

 今年の全豪オープンは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で開幕が延期され、例年より3週間遅い2月8日にスタートする予定となっている。(c)AFP