【1月25日 People’s Daily】「低血糖が再発した。貧血治療薬ももう飲み終わった」。この間、中国・山東省(Shandong)莱州市(Laizhou)崇文コミュニティーに住む一人暮らしの高齢者の周聚芳(Zhou Jufang)さんが突然めまいを感じた。この危険に際し、老人はすぐに「ワンタッチコール」を押して助けを求めた。コミュニティーサービスホールでは、スタッフがすぐに老人の体の状態をコミュニティーの医師に伝え、貧血治療薬を買って、老人の家に駆けつけた。

 一人暮らしの高齢者が直面する突発的な状況に対応するために、崇文コミュニティーは、ここ数年来「インターネット+」を基に、在宅の高齢者たちに「ワンタッチコール」緊急コールサービスシステムをオーダーメードした。緊急事態や助けが必要なとき、高齢者は呼び出しチャイムを通してコミュニティーサービスホールにワンタッチで呼びかけることができる。その後、スタッフはグリッドによって速やかに処理を行い、高齢者たちに便利で親切なサービスを提供する。

「高齢者は『ワンタッチコール』のボタンを押すだけで、コミュニティーサービスホールの大画面に関連状況が表示される。携帯電話でも画面が出てきて、発信者の名前や詳しい住所が表示され、コミュニティーのスタッフはすぐに家まで駆けつけることができる」。崇文コミュニティーの張松春(Zhang Songchun)副主任は、「ワンタッチコール」は煩雑な操作手順を省き、スタッフもいつでも老人を助け、緊急事件や実際の困難を解決できるように、24時間待機し、いつでも在宅訪問ができるので、高齢者は一歩も外に出ずスマート介護を受けられると述べた。   

「ワンタッチコール」以外にも、自動的に助けを求める「スマート腕時計」が最近の人気商品になっている。ナノセンサーにより、腕時計は装着者の心拍数、血圧、血中酸素などのデータをリアルタイムに収集することができる。高齢者の体の調子が悪い時や危険が発生した時に、プラットフォームは自動的に早期警報を発し、即座に家族に情報をフィードバックできる。スタッフも直ちに高齢者と家族に連絡して当時の状況を確認し、高齢者への適時の救助が可能で、事故の発生を予防できる。

 スマート介護サービスは絶えず精密化されるが、そのためにはビッグデータプラットフォームの力強いサポートと保障が欠かせない。スマート介護の“先駆者”として、上海市長寧区はすでにスマート介護ビッグデータプラットフォームをネット上で立ち上げた。高齢者の個人情報や、介護政策、介護コンサルタントなどの情報を一括でビッグデータプラットフォームに登録し、市レベルの介護サービスデータベースとの相互接続を実現した。情報資源の統合とAIスマートアウトバウンドシステムを通じ、プラットフォームは全区の一人暮らしの高齢者を全面的にカバーし、スマートなケアメカニズムを形成し、高齢者の日常の介護ニーズを満たすための技術保障を提供した。(c)People’s Daily/AFPBB News