【1月25日 AFP】ロシア各地で政府に批判的な野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の釈放を求める大規模な抗議デモが行われたことについて、ロシア政府は24日、米国がロシアに内政干渉したと非難し、週末に行われたデモはたいしたことではないとの姿勢を示した。

 ロシア各地で23日、20年間続くウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の体制への批判と、ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議デモで拘束された人は3500人以上に上った。首都モスクワでは警察とデモ隊の衝突で負傷者も出た。西側諸国は、デモ参加者に対し「荒々しい手法」を用いたとして、ロシア政府を強く非難している。

 ロシアのドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)報道官は24日、在ロシア米大使館がロシア国内の米国民にデモ回避を呼び掛けた通知について、ロシアへの内政干渉だと批判。「こうした通知は無論、不適切だ」と国営テレビに語り、「これらは当然、間接的な内政干渉だ」と米国を非難した。

 一方、米大使館の報道官は同日、このような通知は「在外公館ではよくある定型的なものだ」とAFPに話し、世界各国の米大使館と領事館は米国民に安全に関する通知を日常的に発していると述べた。

 モスクワにある駐ロシア米国大使館は23日、米国は「すべての人々に対して平和的な抗議活動と、表現の自由への権利」を支持していると発表した。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO