【1月25日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は24日、4回戦が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)が決勝点となるFKを決め、不振に陥るライバルのリバプール(Liverpool FC)を3-2で下して5回戦に駒を進めた。

 ホームのユナイテッドがフェルナンデスの華麗な一発でスリリングな一戦を制したのに対し、またしても手痛い黒星を喫したリバプールは、突破口を見いだせないままとなった。

 モハメド・サラー(Mohamed Salah)の得点で先制したリバプールは、メイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)にゴールを決められ前半のうちに追いつかれると、後半にはマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)に逆転弾を許した。

 その後、サラーの同点弾で試合を再び振り出しに戻したリバプールだが、78分には途中出場のフェルナンデスにFKを決められた。

 21日に行われたプレミアリーグのバーンリーFC(Burnley FC)戦で、本拠地アンフィールド(Anfield)では2017年以来となる黒星を喫して4位に転落したリバプールは、またしても心の傷を癒やさねばならない状況となった。

 首位ユナイテッドに6ポイント差をつけられているリーグ王者のリバプールは、公式戦の直近7試合で1勝しか挙げられておらず、その勝利も新型コロナウイルスの集団感染が判明し、ユース選手のみが出場したアストン・ビラ(Aston Villa)相手に挙げたFAカップ3回戦でのものだった。

 チームの勢いに拍車がかかる中、5回戦ではホームにウェストハム(West Ham)を迎えることになったユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、「1点リードされているときのみんなの反応は非常に良かった。素晴らしいことがいくつかあり、良いゴールも挙げられた。彼らが相手ならしっかり守らねばならないが、なんとかうまく反応できた」とコメントした。

 ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督の就任後、同大会で5回戦の壁を越えられていないリバプールだが、不調のチームを立て直そうとしている指揮官にとってはそれは取るに足らないことだろう。

 クロップ監督は「良いことがたくさんあったが、それぞれのゴール付近でいくつかミスもあった。ここで勝ちたいなら最高の状態でいなければならないが、われわれはそうでなかった」と述べた。

 一方、チェルシー(Chelsea)はタミー・アブラハム(Tammy Abraham)のハットトリックでチャンピオンシップリーグ(2部)のルートン・タウン(Luton Town)を3-1で下し、フランク・ランパード(Frank Lampard)監督にかかるプレッシャーを和らげた。

 今季のチェルシーにとってFAカップは最も可能性の高いタイトルとなっており、来月上旬の5回戦では2部バーンズリー(Barnsley)の本拠地に乗り込む。

 また、レスター・シティ(Leicester City)とエバートン(Everton)もそれぞれ2部チームに勝利を収め、好調を維持したまま5回戦に進んだ。(c)AFP/Steven GRIFFITHS